新聞配達員、妖怪に出くわすの事

結局また携帯は修理に出しました今賀ですコンバンワ。
前回の、要修理箇所が出てきただけな気もする。
 
えー、夏っぽい話をひとつ。
 
あれは何年前だったかな……6、7年前かな。
まだ新聞配達員やってた頃の話だけど、季節の変わり目で雨が多かった時期。
支給された合羽着てせっせと配達してましたのよ。
田舎だから、街頭なんてあってもなくてもおんなじ位くらーくてね。
そんな中でひとり。まあ、毎日のことだから慣れっこなんですけど。
自転車停めてわきに新聞数部抱えて、配ってた時、足元をすうっと何か通ってくの。
ちょうど猫が甘える時みたく、足元をくぐり抜けてくのさ。
時間帯が猫の活動時間帯とカブるから、顔見知りのノラっ子が数匹いて
たまに頭なでてやったりとかしてるから、その子が来たのかな、と思ったわけ。
配達間に合わせようと一生懸命なのと、視界が悪いのとで
ナニが足に絡んできてるのか、よく見えない。
転ばないよう、踏んづけたりしないように気をつけながら
ひととおりその一帯配り終えて辺りを見渡しても、猫どころか何もいなかった。
私ひとりだけ。
あとから考えると、ああ、あれが脛こすりかと思ったね。